自身の声を音素材として使う実験音楽家はいるけれど、ここまでしっかり「唄う」人は珍しい。LAを拠点にレーベルPractical Records主宰し、自らも作品をリリースしているJulius SmackことPeter Hernendez。Leaving Recordsから初リリースとなる今作。エレクトロニカの質感をもったトラックに、淡い歌声を乗せるプログレッシヴR&Bなタイトル曲A2が出色。ニューエイジ・アンビエントに呪文のようなヴォーカルを添えたA6も面白い。Leavingはまたしても、既存ジャンルからはみ出したユニークな逸材を発掘した。

Artist	Julius Smack
Title	Serenity
Label	Leaving Records
Catalog Number	LR213
Year	2022
Format	Cassette Tape
Condition	New
Genre	Electronic
	Ambient, R&B